少子高齢化社会にあって、高齢者がメジャーとなる時代、まさに高齢者のパワーが社会を牽引し変えていく時代になる。「活老なくして繁栄なし」と言われている通り、高齢者の社会での活躍が益々重要となっていく。 　そうした中、「シニアネット」は高齢者のもつ豊富な知識・技術・経験等を社会に活かして、自らの生きがい・仲間づくりや街づくり等社会の振興に重要な役割を果たしてきている。かかるシニアネットこそ、少子高齢社会の牽引役を担うに相応しく、全国的な普及拡大が望まれる。 　講師は、シニアネットやNPOといった市民活動に大変造詣が深く、自らもシニアネットの責任者としてその設立や運営に関わるなど実証的な研究活動も行ってきており、この分野の第一人者である。豊富な研究を通して、シニアネットやNPOの活動が少子高齢社会におけるシニアの生きがいの創出や社会参加・社会貢献にいかに重要な役割を果たしてきているかを提示し、多くのシニアに、団塊の世代に、そしてとりわけ四国のシニアにこうした活動に参加するよう呼びかける。 　少子高齢社会と高度情報化社会が同時に進行している時代にあって、ITはシニアの生活に深く関わってきている。特に、シニアネットの方々にはITはまさに生活必需品と化してきた。 　日進月歩の発展を続けるITが、今後のシニアの生活やシニアネットの活動等にいかなる影響を与えることになるのか、そしていかなる夢をもたらすことになるのか、は大きな関心事である。そこで、IT企業の研究所の責任者として、常に世の中の先を読んで研究開発を行っている講師をお招きして、ITがもたらす魅力ある近未来像について具体的な技術動向や事例を交えながら明快に語って頂く。 　全国各地の自治体では、シニアの持つ豊富な知識、経験等を活かそうと、街おこし、地域振興、産業創生などの諸施策にシニアの参画を促す形で取り組む動きが出てきている。シニアネットの活動は優れて社会的な活動であり、こうした自治体との協働（コラボレーション）は極めて重要である。そこで、今回は特別に愛媛県及び松山市からそれぞれ責任ある立場の方をお招きし、「自治体がいかにシニアネットやNPO等の市民団体に期待しているか」を語って頂く。多くの方に是非、お聴き頂きたい。 　少子高齢化社会であるからこそ、シニアが主役となって社会を盛り立てて行くことが重要である。そして、多くのシニアが結集している「シニアネット」こそ、こうした社会の牽引力になることが期待されている。 　シニア自らが自己実現を果たす中、シニアライフを楽しく豊かにするとともに社会に活力を与える存在として、多くのシニアがシニアネット活動に参加し、全国津々浦々到る所で活躍する姿を作り出していくことが急務である。 　そこで、全国の著名なシニアネットの代表者等にお集まりいただき、シニアネットを立ち上げた動機・想い、設立に至る経緯等を熱く語っていただき、シニアにとって、社会にとってシニアネットがいかに有意義なものであるかを皆で議論し、確認して頂く。 　シニアネットの活動に勤しんでいる方々、これから加わろうと高い関心を抱いている方々等へ今後の道標を提供したい。